インターナショナル・シングルス・トーナメント参加断念の経緯と関連事項 薩川 俊三
1.インターナショナル・シングルス・トーナメント参加断念の経緯
昨年11月フロリダで、インターナショナル・シャフルボード協会 (ISA)会長が、鶴岡会長と私に、「来年、国際大会と同時開催の第1回国際シングルス・トーナメントにYSAが参加しないか。日本のナショナル協会に加盟していなくよい」と勧めた。従来、ISA国際大会に日本シャフルボード協会(JNSA)だけしか参加できなかったので、勧誘に応じて多数のYSA会員が参加を希望した。
所が12月中旬、ISA 会長が、「ナショナル協会が国対抗国際大会に男子、女子各12名を選出した国だけが、インターナショナル・シングルスに参加できる」と参加条件を示した。JNSA
は男子12名を選出できないので、JNSA理事長に「YSAと共に男女各12名のJNSA チームを作り、YSA
会員がインターナショナル・シングルスに参加できるよう協力して欲しい」と依頼し、今年1月、「協力する。女子1名、男子6名不足」と回答があった。しかし、YSA会員の多くがJNSA
チームに加わることを拒否したので、依頼に応じたJNSA理事長に申し訳なかったが、参加を断念した。
2.インターナショナル・シャフルボード協会(ISA)
1979年、シャフルボードを世界に広める目的で、アメリカ、カナダ、日本3国のナショナル・シャフルボード協会が、インターナショナル・シャフルボード協会(ISA)
を設立した。日本から、故・小斎純保氏が日本シャフルボード協会(JNSA)を創立して、設立に参加した。その後、オーストラリアとブラジルが加盟した。ISAは
1981年以来毎年、男子、女子各12名(最低8名)チームによる国際大会を開催している。なお、ISAの権限は、ISA主催のイベントだけある。
3.アメリカのナショナル・シャフルボード協会(NSA)
1931年に創立され、コートなどの規格や競技規定を統一した。この規格と競技規定が世界中で使われている。アメリカには、シャフルボードの全国組織がある。組織のトップにナショナル協会、その下に州協会、その下にフロリダでは7つの地区協会がある。シャフラーが所属クラブに年会費$10を支払うと、全ての協会主催のトーナメントに出場できる。各協会は、クラブ出身の役員数名で構成し、会長の任期は2年である。ナショナル協会は、ISA主催の国際大会出場選手を、全国の希望者の中から選出する。カナダのナショナル・シャフルボード協会も、アメリカと同様である。
4.日本シャフルボード協会(JNSA)及び問題点
1979年創立。JNSAは、アメリカ、カナダのナショナル協会と同様な全国のシャフラーのための協会ではない。会員を持ったクラブに過ぎない。創立者の故・小斎氏が、アメリカのシャフルボード組織とナショナル協会を手本にしなかったのは、JNSAを主宰し続けたいためであったと思う。
ISAは1981年、故・小斎氏の要請で、「ISA主催のシャフルボード競技は、JNSAが日本を代表する唯一の加盟団体」という「会員資格認定書」をJNSAに与えた。この特権が、JNSA会員以外の日本のシャフラーの国際大会出場機会を奪い、シャフルボードの普及を妨げている。私が日本の状況を説明するとISA会長は、「JNSA
が考えるべきこと。ISAは意見を言わない」と言った。
なお、JNSAは、JNSA 定款に記載している「資格の認定、競技会の公認、コート・用具の公認、地方を代表するシャフルボード協会の認証」の権限を、誰からも与えられていない。
5.移動型シャフルボード・コート
ISAは、国際大会や世界各国への普及活動に、移動型ヴィニール製シャフルボード・コートも使っている。日本では、日本レクリエーション協会が15年前から販売しているカーペット・コートでプレーするグループが多い。私達は昨年、その1つの豊橋シャフルボード協会と、都筑コートで交流した。最近、良く滑るポリエステル製コートが販売され、シャフラーが一層増えそうである。
*この号をもって会報の発行は新委員に引き継ぎます。長い期間、多大なご協力をいただきありがとうございました。
|